アラスカン・クリー・カイと紀州犬
アラスカン・クリー・カイと紀州犬 Alaskan Klee Kai
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島嶼化(とうしょか)
進化生物学では物理的に孤立した島では生物の流入や流出が起きないため、
利用可能な生息域や資源量により厳しい競争原理が働く、そのため肉食獣など食物連鎖頂点に立つものは概ね矮小化を招く、
一方小型動物の中には捕食者が特に少ない特殊な環境が稀に生じ、小さな体を維持する必要性から解放され巨大化するという
二極化が生じるという意味である。
英国の進化生物学の旗手リチャード・ドーキンスは多彩な比喩で表現で、難解な進化生物学の扉を大衆に開け、好奇心という名の人参を提供した。
そのドーキンスは、ヒトを含むすべての生き物は、「後世により多くの遺伝情報引き継ぐよう進化の過程で最適化された”遺伝子の乗り物だ”」
と説いた。
紀州犬の遺伝子は、秋田犬よりシベリアンハスキーに近い、ハスキーとはかなりの近縁なのである。
ベルグマンの法則と島嶼化によって大陸オオカミを小型化した、日本オオカミが誕生した。
その日本オオカミの血が色濃く残る紀州犬は中型犬となった、一方シベリアンハスキーは大陸オオカミの血を色濃く残し大型犬となった。
因みにタイリクオオカミは体高60cm~90cm 、日本オオカミは体高55cm(1905年(明治38年)1月23日に、奈良県吉野郡小川村 捕獲された若いオス)
さて
シベリアンハスキーの魅力は美しい毛並みと、その性格である。
他のペットに対する友好度や、知らない人への友好度が極めて高いことだ。
かつて植村直己が北極圏12,000kmの犬ぞり探検(1974年12月から1976年5月までの1年半)
を行う際、グリーンランドシオラパルクに滞在し、住民であるイヌイットから
ハスキー犬を借り受けたと語っていた。
未だハスキー犬がエスキモー達だけの犬ぞり犬であった時代のことである。
植村はその労苦を一行で済ませているが、相当な苦労があったと思われる。
イヌイットとて貴重な交通手段を担うハスキー犬を、簡単に貸与するとは思えないからである。
また彼らも犬を余分に飼うことは難しく、さらによく訓練された犬は貴重であったに違いない。
極寒の地の自然条件は刻々と烈しく変わり、イヌイット達は当然春までの備えをしていても、どのような気象条件下にも
耐えうるような堅牢な住居であるはずもない
100人にも満たない小さな集落、自給自足が基本であっても、不足する薬や他の物資のことを考えるのは現代人の性か.....
シオラパルクから最も近い町カーナークまでは45km 往復90kmの道のりを犬ぞりで進むとはいえ、イヌイットとて命がけであったであろう。
何軒かが犬を供出するようにして犬ぞりを完成させ、体力と操舵力の優れたものが代表して出かけたのであろう。
つまり犬たちが喧嘩をしたり、操舵人に馴染まなかったら犬ぞりのミッションは成功しない
これが強面とは対照的に、ハスキー犬がフレンドリーな犬に育った理由であろう。
インスタ映えの画像提供してくれる犬
アラスカン・クリー・カイ(Alaskan Klee Kai)という犬がいる。
標準(体高 38 ~ 43 cm)
ハスキーとクリー・カイ
アラスカ州 アンカレジの北方 ワシラ(Wasilla)町で作出された。
アラスカ南部のカナダ国境の島 アレクサンダー諸島
この諸島に生息する野生のオオカミは魚を主な食料とする、まさに島嶼化の影響を受けたオオカミで、オオカミとしては小さい
アラスカン・クリー・カイ AKCには登録されていない
アメリカ国内 $2500程度 日本では50万円以上する高価な犬だ。
性格は神経質な傾向は否めないようではある。
英国では白いゴールデンレトリーバーが次代の人気犬種と騒がれているが、8,000万頭が登録されるアメリカの市場は大きく、
不幸な犬達も多く存在する。
そのためそこに注目する自然保護活動家も多く、無理なブリーディングへの批判も厳しい、健康で強い犬作りが希求されているのだ。
F5グループ(スピッツ&プリミティタイプ)である日本犬ブームはこうした背景を見逃してはならないだろう
アラスカン・クリー・カイも
アラスカン・マラミュートとシベリアンハスキーを交配させ、そのハーフとスキッパーキとアメリカン・スピッツをかけ合わせたものだ。
ベルジアンシェパードの中で黒い犬だけを交配させグロネンダールが生まれた。
毛の長いものだけを集め交配させタービュレンが生まれた。
毛の短いものだけを集め交配させマリノアが生まれた。
こうしたことは当然分かっていて、シベリアンハスキーの小さなものだけを交配させれば小型にはなるが、スタンダードより小さなものは、胃腸が弱かったり、神経質だった
りするケースが多いためにこうした交配を避けたのだろう。
アラスカン・マラミュートはその強靭な骨格と筋肉質のボディから、アメリカでは土台犬として重宝され、様々な犬種とのブリーディングが試みられている。
アメリカ犬 市場 2017年 8,970万頭が暮らしている。
https://financesonline.com/number-of-dogs-in-the-us/
白蓮 体高 48.5cm 体長55cm 体重14.6kg 体長/体高 113.4 8.5ヵ月齢
熊楠 体高 54.5cm 体長60.5cm 体重21.8kg 体長/体高 111.01 2歳11ヵ月齢
白蓮は軽い想像妊娠を発症しており、乳首が大きくなり軽度の悪阻で餌の好みが
まったく変わってしまったために、成長が阻害されてしまっていた。
アラスカン・クリー・カイ
アメリカのブリーダーからの輸入のお手伝いをいたします。
(その他の犬種も対応致します。)詳しくはお問合せください
但し 最安値を検索しそれを輸入するという方法については賛同致しかねる場合があります。
あくまでブリーダーの実績や信頼度を第一義とします。
215日前後を要します。
例 9/1 マイクロチップ 投入 1回目 狂犬病 ワクチン接種
10/1 2回目 狂犬病 ワクチン接種
10/5 狂犬病抗体検査 (この日から入国まで 待機)
(待期期間180日)
2/22 日本 動物検疫所 入国 事前申請
4/3 入国 (動物検疫所のある最寄り空港)