紀州犬とジャーマンシェパード ブリーディングに於ける宗教観
毛艶が悪くなってきた。
原因は下痢が思いあたり、下痢の原因に
現在 使用中のフィラリア予防薬 ダイロハートがある。
カルドメックのジェネリック医薬品である。
成分は イベルメクチン136mgとピランテル114mg(中型犬用)合成
イベルメクチンはフィラリア予防薬
フィラリアについては下記に詳しく記載
毎月20日 フィラリア予防の日 補足 親フィラリアの駆虫について
ピランテルは犬回虫、犬鉤虫の予防薬
ピランテルは早い話虫下しでこれが下痢の要因とみられる。
糞に鼻を寄せる犬の習性からして回虫の感染リスクは高い
パルボウイルス感染症も犬の排泄物が口から入ることによって感染する。
パルボウイルス感染症は、別名“イヌのコロリ病”と呼ばれ、仔犬の場合は心筋症を起こして突然死してしまうこともある
成犬は腸が犯され、激しい下痢や血便を繰り返す。
しかしそれでも月1回の虫下しは甚だ多い
整腸作用促進に朝だけ15gヨーグルトを給餌する。
ペットフードにはオメガ3脂肪酸は含まれているが、
さらに血の循環をよくするためDHA EPAを多く含んだ
イワシ サバ、サケなどの水煮缶詰を1週間に一度、100gを給餌する。
これは飼い主 食事 徳島県徳島市南末広町2−2 「天ぷら文」ふみと読む奥様の名前だそうだ。
いわし 煮付 缶詰 少し味が濃く犬には難ありです。
さて犬のブリーディングの根底には大きく宗教観が根ざしているように思う。
現在の多くの犬種は英国で生まれてきた、(ここで言う英国はイングランドを指す)
その多くは、プロテスタントアングリカンチャーチ派(国教会)とプロテスタントカルヴァン派である。
英国教会派は儀式はカトリックでの司教制度などを多く残しながら、教義は改革(宗教改革)プロテスタントである。
カルヴァン派はピューリタンとも呼ばれフランス人のジャン・カルヴァンが提唱したもので、カルヴァンの思想である。
具体的に言うなら経験論的認識論を唱えたジョン・ロックに代表されるように
合理的な判断に基づいたものであれば、神はその後を押すといった考え方だ。
早い話合理的でさえあれば障害となるものがないということになる。
こうした思想的背景が産業革命を後押したのだ。
犬種もまたこうして多くがイングランドで生まれたのだ。
但しプロテスタントの中には未だにダーウィンの進化論も信じない福音派もある。
福音主義は
聖書は神の霊感によって書かれ、誤り無い神のことばであるという、聖書の十全霊感(聖書信仰)を信じるすべての教義である。
次にドイツだが、ドイツは多くはプロテスタント ルター派であろう。
ルターの功績はそれまでラテン語で書かれた聖書をドイツ語に翻訳したことだ。
その本来の意味はその前の時代のドイツは領邦教会制という封建制度下にあって、君主の思想に民衆は従うことを余儀なくされた。
民衆は君主が変われば思想を変えることを余儀なくされていたのである。
つまりユダヤ人を改宗させることでドイツをより統一させようというルターの描く理想があった。
ドイツ人の考え方には理想の形を描き、その方向に物事を進めようとする
ドイツにはティアハイムという動物福祉の理想の形がある。(詳しくは下記のアドレスの説明を読んでください)
そのドイツ人が作った理想の形の犬がジャーマンシェパードである。
私は個人的には腰を曲げないベルジアンマリノアの方が好きだ。(ベルギー産シェパード)
ヨーロッパも南へ行くほどカソリック色が濃くなる、カソリックの国では思想的抵抗からか犬種は少ない
ただFCIの本部があるベルギーはカソリック色が薄いがカソリックの国だ、オランダとはカソリックかプロテスタントかで袂を分かった。
AKC 犬種別の登録ランクだがジャーマンシェパード2位である。(ベルジアンマリノア51位)
http://www.akc.org/news/the-most-popular-dog-breeds-in-america/
CNN 忠犬、毒ヘビに噛まれながら7歳女児守る シェパードにはこうしたニュースに枚挙にいとまがない。
ランキングからは
アメリカ人は傾向としてよく言うことを聞く、賢い犬が好きなようだ。
さて日本人の思想として神社には鳥居と並んでその両脇には石造りの狛犬がいる。
邪気を祓うという意味がある。
戌は神の使い 変なことをすれば「バチ」があたる。
合理的だからといって犬を様々な犬種と交配させることには、根底に抵抗があるのだ。
またこの職人国家の国には、常人には気づかない心配りが様々なところにある。
狛犬の石造でも外側からわからないが、地震に倒れないように石が楔上に組まれている。
また襖絵なども、引手の襖金具の付近にその絵の重要なポイントがこないように絵を描いている。
理由は引き戸を引く際に迷いが起きないようにという。
西洋人にはおよそ理解できない思いが隠されているのだ。
あなたの気づかないところに様々な配慮が隠されています、物事を変えるにはそれらす
べてをこと理解した上での変更でしょうかと語ってくる。
そんな職人国家や狛犬文化に最も似つかわしい日本犬が紀州犬であろう。
紀州犬の故郷には高野山真言宗総本山金剛峰寺(日本の仏教の聖地)が、伊勢神宮(近代社格制度の頂点)どちらもその世界の最高の権威である。
秋田犬や柴犬場合、白はアルビノは異形、オーバーブリードへの懸念が見られ敬遠されるが、紀州犬は神聖なイメージから白は汚してはならないというある種の畏敬の念を持つため人気が高い
紀州犬には悍威(かんい)風格と威厳があり、一言で例えれば侍のような犬である。
遺伝病なども少なく頑健な犬である。
さてジャーマンシェパードは服従型の犬の特徴として嫌なことでも、面倒なことでも覚えが早いトイレなどもすぐに覚えてくれる。
一方紀州犬は日本人が完全服従させることを望まないという文化があり、犬の意思という一定裁量を認め、狩猟現場などで刻々と変わる状況変化に自ら判断することを許し、また求めた。
だから自分の好きなことの延長線上にあることはすぐ覚えるが、それ以外のことは
こちらが求めていることを認識していても、こちらの望む行動がなかなかしてくれないのである。
現在のEUにはドイツの描く理想の形が反映されている。
トランプ当選後、EU委員会は財政規律を緩和し、ポピュリズムの一層の台頭を抑制した。
ドイツはユーロという通貨を上手く使ってグローバル経済の勝者となっている。
人の移動が低コストでしかも大量に行えるようになった今、グローバル経済の後退は考えにくい
明治の文明開化の時代日本人の平均寿命は45歳前後、今よりはるかに若い、重い封建主義の扉は開き、彼らは懸命に遅れた自らの社会の改善に突っ走った、